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井上洋介没後1周年大誕生会
第2回トムズボックス社運をかける企画
2017/3/3(fri)-3/12(sun)
11:00-20:00(最終日も17:00まで)
B1F artcomplex hall
第2回トムズボックス社運をかける企画
井上洋介没後1周年大誕生会
一九八八年十月渋谷パルコギャラリーで、井上洋介の画集「電車画府」が発行された記念に展覧会がひらかれた。私はその飾り付けを手伝った、手伝ったと言ってもちゃんとギャラリーのスタッフが何人もいて、ただただ私はうしろで飾り付けを眺めていたということである。
まずは作品をキレイに間隔をおいての飾り付けが始まったが、途中まで来て井上洋介は井上洋介のスイッチが入った。私にはそう見えた。少しでも空間があれば井上はそこにはまるような商品を探して飾るように指示をだす。大作のうえでも隙間があればそこにも飾った、挙げ句の果てには小品であっても上の方に空間があれば飾るように指示をした。見にくくてもかまわない、とにかく持ってきた作品は全部飾る、いや掛ける!それは飾るというより掛けるという感じだった。三段掛けはあたりまえ、というのがあの場の井上洋介であった。 私はうしろからそんな井上をとても面白がって見ていたような気がする。こんなのもあるのだ。そしてあの広いパルコギャラリーが、井上洋介の濃密なパラダイスになった。私はあのパラダイスが忘れられない。もう一度あれを見たい。これはあの展覧会が終わった直後からの夢で、井上が亡くなったあとではできないだろうとあきらめていた。でも画集をつくるといういきさつもあって、やることになった。
市川の井上洋介家には沢山のタブローが残されている。できればその全部をお見せする気持ちで、新宿大京町のアートコンプレックスセンターへ運ぶ、そして延べ百メートルもある地下大ホールの壁に掛ける。井上洋介のタブローを掛ける。パルコギャラリーとの違いは、制作年順に並べてほんの少しでも井上洋介というタブロー画家としての全貌をさぐる、といった嗜好である。
トムズボックス 土井章史
井上洋介 (いのうえ ようすけ)
1931年3月7日東京赤坂生まれ。2016年2月3日没。幼い時から絵描きを目指す。
武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)の学生時代から雑誌などに漫画を投稿。それらの漫画が小島功、長新太などの漫画家の目に止まり独立漫画派に参加。1960年に初めての絵本「おだんごぱん」を手がける。1963年に私家版漫画集「サドの卵」を上梓。1965年に一連のナンセンス漫画で第11回文藝春秋漫画賞を受賞。1969年には「くまの子ウーフ」の挿絵を担当。受賞歴多数。絵本、挿絵、漫画となりわいとしてきたが、タブロー作品は1950年代から亡くなる2016年まで、大きな発表の場もないまま連綿と描きつづけてきた。
■会期 2017/3/3(金)-3/12(日) ※月曜休館?11:00-20:00 ※最終日は17:00まで
■会場 The Artcomplex Center of Tokyo?東京都新宿区大京町12-9 B1F artcomplexhall
■入場料 600円(高校生以下無料)
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